[ヨウ素131] ブログ村キーワード
ヨウ素131は放射性物質です。
しかし、ヨウ素131はヨウ素とは異なります。
ヨウ素131の131は、質量数を指しています。
質量数とは、原子核を構成する陽子と中性子の数を合わせたもののことです。
無害なヨウ素と言われているのはヨウ素127のことなんです。
科学のうんちくはさておき、もともとヨウ素は甲状腺ホルモンを生成するための必須栄養素です。
そのため、ヨウ素は本来甲状腺に蓄えられます。
ヨウ素131も体内に入ると同様に扱われるため、甲状腺に集まり、
結果として甲状腺癌のリスクが高くなるというわけです。
あの有名なチェルノブイリ原発事故でも、このヨウ素131によって甲状腺癌の発症者が多数出たという記録があります。
ヨウ素131に対する防衛策として、あらかじめヨウ素を摂取しておく方法があります。
ヨウ素は昆布に多く含まれています。
ヨウ素はもともと海水中に含まれていて、それを昆布などが濃縮するからです。
ヨウ素を多量に摂取しておくと、
その後入ってくるヨウ素131の体内への吸収を抑制してくれる効果があります。
この話は冗談ではなく、
核戦争になったら、政府が安定ヨウ素剤服用の時期を指示することになっているくらいなのだとか。
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放射線からの被爆を最小限にするためには、とにもかくにも放射性物質から距離をとることです。
東日本大震災の福島原発の事故でいえば、
福島原発から距離をとること
が肝心ということになります。
理由についてお話します。
放射線というのは、距離をとると2乗分の1の量になるという性質があります。
福島原発から2km離れた地点にいる人は被爆量が2×2分の1
=4分の1
福島原発から3km離れた地点にいる人は被爆量が3×3分の1になるわけです。
=9分の1
たった1kmの違いなのに、被爆量はえらく変わってきます。
というわけでまとめです。
この記事のタイトルの通りですが、
放射性物質からは距離をとること
です。
あなたの場所は大丈夫ですか?